浦上立志の絵と文　2025年

街中で私は泥の川の鷺を見る。 白鳥や鶴のような大きさや豪華な優雅さはないが，軽くて飄々として好きだ な。 　石ころを水かきでペチャペチャとひっくり返す。小魚が跳ねると啄む。 　大小の差を無視すれば、それなりの清廉潔白の一言居士に見える。

　　地神信仰　社日塔　六角塔　だれがいつ建てたのか　岡山や香川に多いとい う。 　もう少しスペースがあったら、丹波哲郎と仲代達也の映画を撮りたい。 　片道3キロ歩いて小学校へ通った。家の近くに帰る夕焼けのアングルになんと なく威厳を感じていたものだ。 中学に自転車で行くようになって全く意識しなくなった。ところで，あれはまだ あるか？と尋ねたら，道路整備で動かされたものの草に隠れて鎮座していたよう だ。

　広い敷き地にむき出しの地面。大きな土蔵。何か，事情があるなって思うのは 職業柄だな。往時を偲ぶ。

　同年代に近そうな男たちがいる。おお，台湾からか、岡山直通便があるんだな。 シャッター押しのついでにどこから？　担々麺　新竹　基隆　思いつき単語を言 うと，先方の方は、はるかにインテリだった。流暢な日本語で基隆第一高校卒後 50年記念旅行だと言う。よう、鄭成功って言やよかったな。台湾人の彼のサイズ が間延びした。しかし、もう描き直すことはない。:近松門左衛門の国性爺合戦 　南海王国記をじっくり読む心と身体の余裕がほしい。

　私自身が「脚のある幽霊」状態で亡くなるまえのお母さんを触りに行く。 　長船中学の同窓会には岡山から三宮の事務所へ出るついでだ。 　どこか気が抜けている　また財布を落とした。paypayも，カードもあると思う 油断があり。背広にぶら下げポーチはおかしいかも知れんが我が女房が元気な時 　言うてた。心配無用　お前が気にしとるだけで誰も見とらん。